2019年6月に購入したキシリウムエリートust。
軽くてよく回り、チューブレスで乗り心地最高&パンク知らず。とてもいいホイールで重宝してます。
そんなキシエリですが、事情あって自転車に乗れず7ヵ月ほど完全放置してしまいました。当然空気は抜けてぺったんこ。
久しぶりに乗るにあたって、空気入れるだけじゃ流石に恐い。ってことで、タイヤを外してシーラントの状態を確認してみました。
着脱作業の悪戦苦闘も記録したので、同じように苦労されている方の参考になれば幸いです。
キシエリUST履歴
最初に僕のキシエリ履歴。
- 2019.6 ベラチスポーツで購入
- 〃 シーラント注入
- 2019.9 後輪がパンク&シーラントで自動修復
- 2020.1 シーラント再注入
- 2020.4~10 完全放置
- 2020.11 Now!!
こんな感じなので、今回シーラントがほぼ乾いてると予想しました。しかし、シーラントがもしほぼ残ってた場合、何も考えず追加注入すると余計なウエイトを抱え込むことになります。
また、これまで必要がなくタイヤを外したことがないので、さすがに1度練習しておいた方が良い気が。出先でのトラブル対応を考えると不安ですからね。
そんなこんなで正直面倒でしたが、いい機会と思い外してみました。
タイヤを外す
イクシオンプロUST
キシエリUSTは最初からマビック純正タイヤ「イクシオンプロUST」が嵌められています。
マビック公式的には『クリンチャーに引けをとらないメンテナンス性」を誇るそうですが、これいかに。
用意したもの
キシエリUST付属タイヤレバー ✕2
シュワルベタイヤレバー ✕2
チューブ ✕1 (後半大活躍します)
石鹸水 ✕1
giyoのフロアポンプ ×1
あと、シーラント拭き取り用の布切れです。フロアポンプはgiyoの安いやつ。
ビードを落とす
シーラントで汚れそうなので外で作業。まず前輪を外して、
ビードを落とすべく素手でタイヤを押し込んでいきます。
固まったシーラントでパリッとリムに張り付いており、最初は戸惑いました。「これホントに外れんのか?」という気持ちです。
ですが、必ず外れる筈だと信じて、しばらく力を込めて押したり揉んだりすると無事ビードを落とすことができました。
僕はどちらかというと非力ですが、男性であれば大苦戦はしないと思います。
ただ、女性だったり、クリンチャー経験もない全くの初心者だったりすると、ちょっと大変かもしれません。
外れる筈だと、機材を信じることが重要
ビードを外す
タイヤレバーをビードとリムの間に差し込み、てこの原理でビードを外していきます。(タイヤを完全にリムから外す)
ここでクリンチャー鉄下駄と比べると、ちょっと気を付けるべき点がありました。
まず、リムが薄く繊細そうだったので、ガンガン力まかせに作業するのはためらわれること。要所で力をかけつつも、丁寧に作業しました。
次に、タイヤレバーの使い分けについて。キシエリ付属のタイヤレバーは薄くて差し込みやすいんですが、ちょっと剛性不足感があります。なので、最初の一本はシュワルベのレバーを突っ込んで、その脇に付属レバーを突っ込むようにすると使いやすかったです。
そうすると薄くて差し込みやすい付属レバー、しっかりしたシュワルベレバーの特性が噛み合ってスムーズに外すことができました。最初はイケても、そこから先が外せない状況をこれで打開できます。
これからは携帯工具もマビック2本、シュワルベ1本でいきたいと思います。
クリンチャーより多少面倒なものの、特に苦戦せずクリアできました。
タイヤ&シーラントの状態
こんな感じ。
意外や意外。予想に反してシーラントが残ってます。これなら別にタイヤを外す必要はなかったかも。規定量きっちり注入してたからでしょうか。
タイヤについてはビード付近に固まったシーラントがこびりついてますが、継続使用に問題はなさそうです。
タイヤを再装着する
ビードをはめる
タイヤレバーとてこの原理を使ってタイヤを嵌めていきます。ビード外しと同様、2種類のタイヤレバーを使ってクリア。
既に長期間使用していたタイヤのためか、スムーズに行えました。
ビード上げに大苦戦
ここからが大苦戦!
2時間くらいは格闘しました。
作戦1 そのまま戻す
シーラントが残ってたので、まずはそのまま戻すことにしました。USTは石鹸水なしでok!みたいな宣伝を見たことがあるので、石鹸水もなし。
結果・・・
全くビードが上がりません!
フロアポンプの針はずっと2bar未満。頑張ってシュコシュコしても空気漏れまくり。
これは駄目なやつだ!
作戦2 タイヤ洗浄&石鹸水少し
先程の失敗を分析したところ、ビードに残ったシーラントのカスが悪さをしてるんじゃないかと思いました。
そこで、タイヤとホイールを水道水で洗浄。が、ここでちょっとミス。コンクリートに直でホイールを置いてしまったのでリムを少し傷つけてしまいました。段ボールなり新聞紙なりを広げてやるべきでした。反省。
完全には無理ですが、だいぶ綺麗になったので気を取り直して石鹸水も塗って再挑戦。石鹸水はとりあえず指で、薄めに乾かない程度に塗りました。
結果・・・
全くビードが上りません!
先程以上に頑張ってシュコシュコしますが、動かざること山の如し。
作戦3 CO2インフレーター出動…ならず
ここで心が折れかけたのでco2ボンベを持ち出しますが・・・ヘッドが見つからない!
ということで、あえなく作戦頓挫。
作戦4 チューブで片側ビード上げ&石鹸水バシャバシャ
仕方ないので最終手段【チューブで片側ビード上げ】を試します。手順としては以下の通り。
- クリンチャー同様、チューブを入れる
- 空気を入れてビードを上げる
- 空気を抜く
- 片側だけビードを落とす&外して隙間からチューブを抜く
- 外したビードを嵌める
- 空気を入れてビードを上げる
面倒ですがやるしかない。これで絶対に終わらせたいので、石鹸水も手ですくってバシャバシャ塗りました。
その結果・・・
ついに!
ついに!!
ついに!!!
完全勝利!!!!
ビードが上がりました!
今回はポンピングの手応えが明らかに違いました。空気が漏れる感触が少なく、最後はピキ、パキみたいな小気味良い音とともにビードが上がってくれました。
この気圧、もう感動モノです。
※後日し新品なタイヤに交換した際は、石鹸水なしであっさりビードがあがりました。今回の苦戦はシーラントのカスに加えてビードが伸びていたことが原因ではないか、と考えています。
シーラントを入れる
少し多めに8〜9barの空気を入れてビードを密着させた後、空気を抜いてキシエリ付属注射器でシーラントを30cc注入しました。
シーラント注入は
- 空気を抜く
- バルブコア外しでバルブコアを外す
- 注射器のチューブをバルブと注射器に繋ぐ
- シーラント30ccを注射器に入れる
- 注射器のシリンダーをはめて少しずつ注入
という手順で行いました。
実はこのときバルブコア外しを持ってなかったんですが、マビックタイヤレバーのニップル回しで代用できました。覚えておくと、出先で役立つかもしれません。
赤く○をつけた部分の股のところですね。なかなか優秀だぞ、マビックレバー!
ちなみに後輪は・・・疲れたので外さず空気だけ入れました笑。前輪の様子からシーラント生きてそうでしたし。
まとめ
初めてのチューブレス着脱は苦戦しましたが、色々勉強になりました。
着脱簡単が売りのマビックUST。巷の宣伝がそのまま当てはまるのは新品タイヤ限定、って思った方が良いかもしれません。
しかし、そこは流石UST!ビード上げこそ苦戦したものの、ビード落としやタイヤレバーでの作業はスムーズに行えました。
今回は3時間近くかかったものの、次回は30分くらいで出来そうな予感。出先のトラブルにも余裕を持って対応出来そうです。
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