一眼用フロントバッグを求めて
最近、フィルム一眼を背負ってのライドが中心でしたが、肩・腰の疲れが気になってきました。
小型軽量なom-1といえど、ボトル一本分くらいの重量はありますからね…
そこで、運搬のために
- 完全防水
- 小さめ
- 軽量
という条件を満たすフロントバッグを探すことに。実は「オルトリーブ アルティメイト6」も持っていますが、ちょっと本格的過ぎて重い&カーボンハンドルだと取付が不安。
そんな折、オルトリーブ アクセサリーパックが目に止まりました。
しばらく使ったので感想をそえてレビューします。
アイテム概要
外観
開閉はオルトリーブ伝統のロール式で、もちろん完全防水です。
カラーは旧型のスレート。

本当は新色のマットブラックが欲しかったですが、安くなっていたためコチラを選びました。
ネットの画像だと安っぽく見えることもあり心配しましたが、実物は高級感あるダークグレー。同社サドルバッグでお馴染みの生地が使われています。
なかなか格好いい外観に満足。

裏側はこのようになっており、

こんな感じで、
ベルクロをループに通して折り返すことでハンドルに固定します。かなりガッシリかつ滑りにくい素材のベルトなので、同タイプのバッグではピカイチの固定力だと思います。
長さにあまり余裕は無いので、バリバリのエアロハンドルの場合は要注意です。
重量
実測168gでした。
代理店ピーアールインターナショナルのサイトでは204gなので、結構な下ブレ。
付属品込みの重量か?
付属品

付属品は、長短2種類のベルトとスポンジブロックが1つ。
短いベルトはヘッドチューブに通す固定用で、長いベルトはウェストバッグ運用する際の腰ベルトです。

ヘッドチューブ固定用ベルトはmtb想定なのか、ロードだとけっこうギリギリの長さ。そのため僕は、ワイヤーに通すようにしています。
また、スポンジブロックは背面とヘッドチューブの間に挟んで緩衝材にするためのものですが、ドロップハンドルだと不要でした。
使い方
- 単体運用
- ハンドルバーパック(大型フロントバッグ)とドッキング運用
- ウェストバッグ運用
以上3通りの使い方ができます。
実際に運用してみて
良かったところ
結論は…
「もっと早く導入するべき」でした!
何も背負わないって、最高です。


最近はずっと600-800gはあるカメラを背負っていたので、久しぶりに味わう身軽さに感動すら覚えました(笑)
以下、良かった点です。
完全防水
やはりオルトリーブといえばこれ。
カメラや電子機器などを安心して運ぶためには欠かせない性能です。
まだ雨ライドは経験していませんが、『いつ降られても大丈夫』と思える安心感は素晴らしい。
追記 : 2回ほど雨に降られましたが、中身は無事で全く濡れませんでした。
オルトリーブは防水性にて…最強!
上開きが使いやすい
ロール式の開口部が上にあるため、荷物を出し入れしやすいです。走行中は厳しいですが、停車時のアクセス性は抜群。
もっと大型のバッグだと左右にロールクロージャーがある方式が主流ですが、あのタイプはドロップハンドルだと気軽に出し入れ出来ません。バッグ自体を取外す必要があります。
また、本製品はロールクロージャーの巻数が2回と少な目な点も、頻繁なアクセスに向いています。
十分な容量
フィルム一眼を余裕で収納でき、もう一本交換レンズ+αも入ります。150mmくらいまでの望遠レンズなら装着状態でok。補給食がフレームバッグに納まりきらない時などにも重宝しそうです。
カタログスペックは3.5Lですが、ちょうど良いと感じました。
単体で使える
え、当たり前じゃね???
と思いますよね。どういうことかというと…
アピデュラが出している同様の製品は、大型フロントバッグとのドッキング運用しかできないんです!

(単体で使える製品も別に出ましたが、そちらはドッキング運用できません)
ということで、オルトリーブは「一石二鳥な使い方ができる」メリットがあります。
ハンドリングへの影響が少ない
当然、ハンドリングが多少は重くなりますが、以前使っていたオルトリーブ アルティメイトと比べるとかなりマシです。(あちらはパニア搭載の重装備だとむしろカウンターウエイトになって大活躍します)
前後の張り出しが少なく、軽量だからでしょう。もっと重くなる事を覚悟していたので意外でした。
これなら何も背負わなくて良いメリットが、デメリットを上回ります。
気になったところ
ちょっと幅が広い
横幅が30cmあるんですが、もう3〜5cmほど短くても良いかも。

私は400mmのハンドルを使っているので大丈夫でしたが、380mm以下だと気になるかもしれません。
上ハンが使いづらくなる
フロントバッグおなじみのデメリット。
ハンドルに固定するベルクロが短めなため、スペーサーなどを挟む余裕もありません。
ハンドルバーパックのスペーサーを流用したかった…
ただ、肩付近は普通に握れますし、ハンドルをバックスウィープのあるものに替えたところ軽減されました。
ある程度は慣れとハンドルバー交換で解決可能です。
型崩れ耐性
軽量性とのトレードオフで、形状維持のためのパネルやフレームは入ってません。そのため、装着や閉じ方に気を付けないと、型崩れしたり垂れ下がったりします。
これを防ぐには、以下のベルト類をしっかり締め上げる必要があります。
- ロール固定フックのベルト
- バー固定ベルクロ
こうすればタイヤに擦れることはまずありませんが、フェイルセーフとしてもう少し余裕が欲しい気がします。
インナーボックスや底板をインストールすれば解決できそうなので、後日検証したいです。
サイコンマウントに干渉する
これも大体のフロントバッグに当てはまりますが… アウトフロントタイプのマウントと干渉します。
ゴムバンドでステムに留めれば問題ありませんが、個人的にこれが1番のデメリットでした。
やっぱり突き出しのある方が見やすいですからね。
しかしながら、今回は荷物を背負わないメリットの方が大きいと判断しました。
まとめ
いくつか気になる点もありますが、総合的には使い勝手良く優秀なフロントバッグです。
特に、防水性と程良い容量、上開きの取り出しやすさが一眼レフに好相性でした。
バイクパッキングというと、ついついフレームバッグ・サドルバッグばかり注目されがち。
フロントバッグはちょっと影の薄いアイテムかもしれませんが、完全防水でアクセス性の良いストレージとしておすすめです。
おまけ
ロックブロスから出ているフロントバッグが非常に酷似しています。Amazonレビューによると流石にオルトリーブの方がしっかりした造りらしいですが。
コピー品なのかoem元なのか、気になるところです。
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